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お客様インタビュー vol.6 〜ちょうどいい暮らしを、自分らしく〜

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新しいのに、どこか懐かしい。

 

舞台は、築30年、軽量鉄骨造の家。

主人公は、若かりし頃に選んだ住まいと長く向き合い、DIYで少しずつ手を入れながら暮らしてきたYさんご夫妻です。

家事動線、収納、素材感etc… 暮らしにまつわる小さな不便はあるものの、建て替えたり、引っ越したりする気はない。

でも、これから家で過ごす時間はますます長くなる。

だったら今の家を、今のふたりに合う“ちょうどいい家”に整えたい―そんな思いからはじまったリノベーションでした。

 

▲「暮らしを築いてきたこの場所で」という思いが強かったというYさん夫妻。自然とリノベーションという選択肢が浮かんできたそう。

 

ASTER: 新築や建売、住み替えなど、さまざまな選択肢がある中で、リノベーションを選ばれた理由を教えてください。

Yさん:30年の間に設備の古さや傷みも出てきましたが、予算的に建て替えは現実的じゃないなと…。

とはいえ、これから歳を重ねるほど、家で過ごす時間が長くなりますよね。

少しでも快適にしておきたいと思って、リノベを選びました。

それと、引っ越したくなかった、というのも大きいですね。ずっとこの場所で暮らしてきましたから。

ASTER:当社を知られたきっかけも教えていただけますか?

Yさん:リノベをするなら、ミラタップ(旧サンワカンパニー)の設備を使いたかったんです。

ショールームを見学に行ったとき、熊本で取り扱っている会社を尋ねたらASTERさんの名前が挙がって。

それ以前にも、テレビ番組で紹介されていた施工事例を「素敵だな」と思い、Instagramもフォローしていました。

いろんな偶然がつながって「相談してみよう!」と背中を押された感じです。

 

▲施工前の様子。「30年前に建てた直後から、ずっとリノベを考えていた」という住まいは、ていねいに整えられていたものの、小さな不便が重なりストレスを生んでいた。

 

ASTER:家づくりで悩まれたこと、楽しかったことを教えてください。

Yさん:悩んだのは、理想と現実の予算のギャップです。

頭の中ではやりたいことが膨らんでいくけれど、見積りを前にすると、現実的な選択になっていく(笑)

最終的には、従来の間取りを生かしつつ、コストを抑えながら印象を変える方向に舵を切りました。

楽しかったのは選ぶ時間。床材のサンプルを見るのもワクワクして、ショールームは…

数えたらミラタップだけで10回も行っていました(笑)

タカラスタンダード、リクシル、建材メーカーなど、

熊本県内から大阪まで、とにかく自分の目で確かめました。

 

▲ずっと気になっていたという木目調のフローリングは、本物の木の温もりが心地よいオークの無垢材に。

 

ASTER:こだわりや、譲れない条件はありましたか?

Yさん:とにかく、整理整頓がしやすい家にしたかった!

私は製造業出身で、いわゆる5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)が身に沁みていて、物には住所が必要だと思っているんです。

だから、収納計画や動線は最優先と考えていました。

ちなみに妻のテーマは、日々の不便の解消です。

低くて使いにくかったキッチンの高さ、冬場の浴室の寒さは絶対に改善したいと言っていましたね。

素材はステンレスが好きで、洗面は壁出し水栓が譲れないポイントでした。

ASTER:長年リノベを検討されて、DIYで手を入れてこられた経緯もあって、かなり早いうちから明確にご要望が定まっていましたよね。

「化粧合板の偽物感が気になっている」というお話も印象に残っています。

今回の施工では、白を基調にタイルや無垢材を組み合わせて、本物が持つ風合いを静かに味わえる空間を心がけました。

Yさん:質の良い素材に囲まれて、グッと居心地が良くなりました。

 

 

▲間取りはほとんど変えず、設備や素材選びで大きく印象を変えたYさんの住まい。

 

ASTER:完成してみて、特に気に入っている場所はありますか?

Yさん:ダイニングです。朝は中庭を眺めながら朝食をとるのが日課になっていて。

ここが家中で一番、景色がいい場所なんですよね。ついぼーっと眺めていたくなる。

この眺めを大切にしたくて、最終的にリビングの配置を変えず、ダイニングを核に据えたのが良かったなと。

夜は室内の灯りが窓に映り込んで、外部照明があるように見えるのも好きですね。

 

▲中庭を望むダイニング。この空間を軸にゾーニングを再考し、住まい全体の機能を再編集した。

 

ASTER:「もっとこうすればよかった」と思われる点はありますか?

Yさん:照明計画です。天井をすっきり見せたくてダウンライトを外したのですが、ダイニングの手元が少し暗いなぁと。

将来的に照明を増設しようかなと検討中です。

あと、洗濯パンは脚が高いタイプにしておけばメンテが楽だったかも、とか…。

住んでみると、ちょこちょこ出てきますが、どれも暮らしながらアップデートできる余白だと思っています。

ASTER:家づくり全体を通して、特に印象に残っていることはありますか?

Yさん:序盤の話になりますが、基本プラン契約(10万円)を最初に結んでから正式な見積りに進むフローは、誠実だと感じました。

ASTER:そう言っていただけるとホッとします。最初に基本プランの契約があるのは、他社さんに比べてハードルが高いのかな、と心配しているところでもあって。

Yさん:むしろ、無料見積りのどこかに乗るコストよりも、最初から明確化されている方が納得できます(笑)

設備を選ぶときも、金額が明確で、定価運用のわかりやすさがあるメーカーを選んだくらい。

ASTERさんの打合せ環境も好きでした。いい空気の流れる事務所で、ていねいに話を深められるのが心地よくて。

 

▲各所の収納は必要な場所に下地だけを施し、棚の取り付けはプロ級の腕を持つご主人が担当。

 

▲ソファやチェアを点在させ、居場所をたくさんつくったリビングも気に入っているそう。

 

ASTER:ありがとうございます。これからリノベを考える方へ、アドバイスをいただけますか?

Yさん:ゴールを明確にすることかな。何を、なぜ変えたいのか。判断基準が定まれば、迷いが減ると思います。あとは、しつこく調べることも大事。

情報を持っていると、価格や雰囲気の言葉に流されず、自分たちの基準で選べます。

例えば、私たちは浴室の鏡を「掃除が大変だから要らない」と割り切りました。

日々の負担を減らす選択が、結果的に心地よさにつながったと思います。

 

▲棚板など見せる収納も、ご主人のDIYで。自分たちの心地よい暮らし方を見定め、具現化し続けるスタイルは、リノベの究極系とも言えそう。

 

「空間はリノベの前後ですごく変わりましたが、もともと大切にしていた暮らし方や日々の過ごし方は変わっていないんです」と微笑むおふたりの姿が印象的だったインタビュー。

長い年月の思索とDIYの実験を通じて育ててこられた“住まいの感性”に、リノベーションで静かに輪郭を添える…。

そんな伴走ができたことを、心からうれしく思います。

Yさん、お忙しい中、取材・撮影にご協力いただき、ありがとうございました。

 

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Ato.

 

タイプ   l   戸建て

世帯人数  l   2人

施工面積   l   48㎡

 

 

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