



Outline
概要
| 構造規模 | RC造 |
|---|---|
| エリア | 熊本市中央区 |
| 工事種別 | マンション |
| 面積 | 61.54㎡ |
| 間取り | 2LDK |
広い芝生が続く河川敷沿いに建つ、築34年のマンション。
物件内覧の際、窓の向こうに広がる景色を見て「まるで広い庭がついているみたい!」
と話してくださった、施主様ご夫婦の言葉がとても印象的でした。
そこから始まったリノベーションのテーマは、「光と風が心地よく抜ける家」。
面積は61㎡。ご夫婦とお子さん、3人暮らしの住まいです。
小上がりの和室、広いキッチン、プライバシーを守れる子供部屋。
ダイニングには丸いテーブルを置いて——。
やりたいことが次々と浮かび、間取りのご提案は過去最多に。
ご要望をすべて取り入れたプランもいくつかありましたが、どこかしっくりこない。
ひとつひとつは確かにやりたかったはずなのに、組み合わさることで窮屈に感じられ、
気づけば“間取り迷子”になってしまいました。
そんなとき大切にしたのは、テーマに立ち返り、譲れないものを見極めること。
そうすることで、本当に必要なものだけが自然と残り、住まいの輪郭が少しずつはっきりしていきました。
完成したのは、トイレと洗面所以外にドアを設けない、大胆に開放したオープンな間取り。
空気が流れ、光がまわり、どこにいても家族の気配を感じられる空間です。
床には、当初からご希望だったパーケットフローリングを採用。
打ち合わせの中で偶然生まれた塩ビタイルとの斜めの床の切り替えも、
空間全体にほどよい軽やかさを与え、それぞれの素材に新しい表情をもたらしました。
キッチンは、ご夫婦おふたりで立つことが多いと伺い、
限られたスペースの中でも動線が重ならない形を何度も検証。
ふたりで並んでも、役割を入れ替えてもストレスがなく、
“一緒に料理する楽しさ”をそのまま受け止めるキッチンになりました。
窓を開けると、河川敷からの風が心地よく吹き抜け、
パーケットの床で遊ぶお子さんの頬を、やさしく撫でていきます。
光が入り、風が抜け、家族の時間が静かに重なっていく。
たくさん悩み、行ったり来たりを繰り返したからこそ、施主様の「好き」と「心地よさ」が、
どちらも妥協なく込められた住まいが完成しました。
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