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RENOVATION JOURNAL vol.30 暮らしとキッチンのかたち。

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こんにちは。熊本のリノベーション専門会社ASTERです。

リノベーションに関する情報や、スタッフの日々を発信する「ASTER RENOVATION JOURNAL(アスター・リノベーションジャーナル)」

今回vol.30では、キッチンの「かたち」に注目してみたいと思います。

 

I型、L型、Ⅱ型、アイランド、ペニンシュラ…。

 

キッチンにはいろいろな種類がありますが、どれを選ぶかは見た目の好みだけでは決まりません。

LDKや間取りを考えるうえで、大きなヒントになる部分でもあるからです。

部屋の形状に合わせて考えることもあれば、「こんなキッチンにしたい」という希望が家づくりの出発点になることも。

 

前編となる今回は、それぞれのかたちの特徴を整理しながら、暮らしとキッチンの関係性を探っていきましょう。

 

キッチンは単なる設備の置き場所ではなく、暮らしの方向性を定める大切な空間。

 

まずは、定番のI型キッチンから。

シンク、作業台、コンロが一直線に並んだ、ベーシックなかたちです。

調理の流れがつくりやすく、使い方をイメージしやすいのが大きな特徴です。

 

特に壁側に寄せると、省スペースで空間全体をすっきり見せることができます。

部屋をできるだけ広く見せたいときや、キッチンをあえてさりげなく納めたいときには、とても相性のよい選択肢です。

キッチン自体が主役になるというよりは、名脇役といった立ち位置。

 

また、水や油がはねたときも、壁があるとお掃除しやすく、煙の吸い込みも良くなります。

毎日使う場所だからこそ、そうした実用面は見逃せません。

 

壁付のI型キッチンの事例。視界の抜けも良好で、空間を広々と見せる効果があります。

 

また「対面キッチンにしたいけれど、手元は隠したい」という場合も、I型キッチンが活躍します。

手元を隠せる程度の高さで腰壁を立ち上げて、その中にI型キッチンを設置。

腰壁の素材やデザインによって、LDKの印象を変えることができます。

 

I型以外の選択肢として、L型やⅡ型もあります。

どちらも少し個性のあるかたちですが、見た目だけでなく、作業のしやすさから選ばれることが多いタイプです。

 

L型は、シンクとコンロがL字に配置されたキッチン。

I型に比べると作業面を広く取りやすく、複数人で調理をしたり、家事をしたりする場面で活躍します。

ひとりで使う場合でも、振り向けばすぐそこに必要なものがある、という距離感は魅力です。

 

もうひとつ、ASTERの事例でも最近増えてきたⅡ型キッチンです。

これはシンクとコンロが分かれていて、二列に配置されるスタイル。

L型と同様に振り向けばどちらも使えるので、作業動線が短く、複数人で料理することも多いという方にとっても使いやすい形状です。

 

おもしろいのは「最初からⅡ型にしたい」と強く希望されるというより、いろいろなプランを出していくなかで、最終的にⅡ型に落ち着くケースが多いこと。

 

コンロ側は壁に寄せられるので、油はねや煙への対応がしやすく、シンク側では家族の方を向くことができます。

そんなふうに、それぞれの作業の向きが自然に分かれるのも、Ⅱ型ならではの特徴です。

 

ゆとりのある作業スペースを確保したⅡ型タイプ。埋め込み式の換気扇でコンロの上もスッキリと。

 

根強い人気があるのは、アイランド型やペニンシュラ型です。

アイランド型は、文字どおり島のようにキッチンが独立しているタイプ。

ペニンシュラ型は、キッチンの片側だけ壁に設置していて、対面性を持ちながらも納まりのよいかたちです。

 

こうしたキッチンの魅力は、何といってもLDKとの一体感。

どこからでもアクセスできる便利さがありますし、空間の中でキッチンそのものが主役級の存在感を放ちます。

ほどよい非日常感もあり「こんなふうに暮らしたい」という憧れにつながりやすいかたちでもあります。

 

広々としたLDKの中心にアイランドキッチンを計画した事例。

 

ただ、その一方で「手元は見せたくない」「水や油がはねが気になる」といった実用面のご相談をいただくことも少なくありません。

見せたい気持ちと、隠したい気持ち。

開放感と、お手入れのしやすさ。

どちらを優先するのかによって、選ぶかたちは変わってきます。

 

“人気だから” ではなく、自分たちの暮らし方に合っているかを軸に、じっくり考えて選んでいただけたらと思います。

 

モルタルで造作したペニンシュラキッチンの事例。

 

他にも、コの字キッチンという、造作ならではの形状を採用したこともあります。

キッチンを基地のように、料理だけでなく生活の拠点として考えたつくりです。

 

大きなコの字型キッチンの事例。ダイニングスペースも兼ねた、ゆったりとしたつくりです。

 

キッチンは、住まい手の価値観が色濃くあらわれる場所です。

強い希望があれば、それを起点にプランニングすることもあります。

どの場合も、私たちは「なぜそのかたちがいいのか」を一緒に考えたいと思っています。

理由が見えてくると、もっと合うかたちが見つかることもあるから。

 

今の暮らしのなかで、何が少し不便なのか。

どうなったら快適か。どうなったら楽しいか。

暮らし方、家族構成、料理との向き合い方、空間全体とのバランス。

そうしたことを考えていくと、キッチンのかたちは自然と絞られていきます。

 

次回の後編では、キッチンと食卓の位置関係や配膳動線、手元をどう見せるか、隠すか。

もう少し具体的な「使い方」の話に触れていけたらと思います。

 

今回もお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、また次回のJOURNALで。

 

 

 

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