IDIOME FUKUOKA

熊本のセレクトショップIDIOMEさんの福岡新店舗プロジェクト

ブランドの持つ洗練された感性を大切にしながら、
九州の素材や職人の手仕事を重ね合わせることで、
「服を選ぶこと自体が体験となる空間」を目指しました。

カウンターには、熊本/天草で採れる「天草陶石（木目石）」を使用。
石の重厚さと木目のような独特の表情が、店全体に深みを与えています。

店内のスツールは天童木工の「Mathsson Stool」に
小倉織ブランド「KOKURA DENIM」の生地を組み合わせ
モダンな家具に地域の文化を織り込みました。

また、什器やフィッティングスペースには熊本/八代産いぐさブランド「fromrush」を採用し、
柔らかさと強さを兼ね備えた質感を空間づくりに活かしています。

照明にはイサム・ノグチの「AKARI」を取り入れ、訪れる人を迎え入れるサインのように存在しています。
さらに、インゴ・マウラーの「Zettel’z」が紙片の重なりで奥行きをつくり、
熊本県産の地杉材と組み合わせることで温かみとリズムのある空間を演出しています。

天然素材の質感と都市的な要素を交差させることで、
この店舗は「福岡」という街の空気と「九州」という地域の文化をつなぐ場所となりました。

ここでの買い物は、単なる商品購入にとどまらず、
素材・光・人の動きが重なり合う「体験」として楽しんでいただける空間になっています。